肩の力を抜いて

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新店舗がオープンして、blogを全く更新しないまま1ヶ月以上も経ってしまった。

濃い1ヶ月だったのは間違いないが、まだ1ヶ月ちょっとか〜というのが正直な印象だ。

ローカルレストランの楽しさと難しさを同時に体験しているところ。。

移転するまでの経緯と始まってからの心境を簡単に書いてみたいと思う。

現在は熊本県北部、福岡県との県境に位置する玉名郡和水町という場所で新たなスタートを切った。

それまでは熊本市内で約7年、カジュアルなビストロスタイルの店を営業していた。

場所は南坪井町という個性的な個人の飲食店がポツポツとある、居心地の良い場所で大好きなエリアだ。

ここでの営業は苦しかったわけでもないし、むしろ沢山の繋がりが出来たり、普段は出来ないような貴重な経験をさせてもらえたりもして色々なチャンスを与えてもらった場所だったな〜とつくづく思う。

しかし、それとは引き換えに自分の家族と関わる時間はどんどん削られていった。生活の優先順位の不動のトップは家族だったはずなのに。

18時〜23時までの営業だったが、知り合いがくれば遅くまで営業するのもいつものこと。

ワンオペだったので、ひとりで片付けをすると簡単に26時を回っている。

そこから帰って寝るまでに1時間。27時〜28時に就寝。

翌朝早く起きても10時、遅い時は11時くらいまで寝ていた。

そんな生活をしていると、娘たちと顔を合わせるのは日曜日くらいだ。

いつの間にか何か出来るようになっていたり、知らなかったことがわかるようになっていたり。成長の過程を見逃がすこともしばしば。もっと大きくなって父ちゃんウザいって言われたとしても、一番近くであなた達の成長を見届けたいんだよ〜。一緒に過ごせるのは本当に一瞬なんだ。

こんな生活をあと20年〜25年も続けられるのか、、と漠然と考えていたのと比例して、土に近い、自然に近い環境で料理したいという意識がより強くなっていった。

それは自然の中にいる自分がよりリラックス出来ていることを知ったからでもある。

移転するならいつ、どこで?自然が近い場所でやりたいという意識と熱量と、長女が小学校に上がるタイミングも重なって2023年に移転をしよう!と決めたのだった。

そこからは逆算して、場所探し、資金調達と大工さんとの打ち合わせなどなど、、。自分の知識不足と予定調和にいかないことだらけで2年以上前から動き出したにも関わらずオープンするまでギリギリもギリギリ。

一度決めたら後先考えずに突っ走る、この性格をわかっていながらも、家族は半分呆れ顔だったのは言うまでもない。

以前は夜営業のみ。メニューはアラカルトのシェアスタイルだった。

現在は昼営業のみ。カウンターだけにして、おまかせコースで時間も一斉スタートだ。

なかなかハードルの高い設定にしているが、もっと違う表現をしてみたい!そんな自分自身への挑戦でもある。

以前の営業スタイルとは訳が違って、毎日緊張して肩の力はいってるな〜まだそんな日々だが、最初に出すお茶を自分も一緒に飲むことで心を落ち着かせている。

同時に心を落ち着かせ、気分も上げてくれるのが音楽だ。Pegには無くてはならない大事な要素であり、自分の精神安定剤でもある。

新しい場所ではレコードをかけながらやりたい!それだけははっきり決めていた。

オープン初日。何をどんな順番でかけるかまでは決めていなかったが、絶対にかけたいアルバムがあった。

それはまた次回に。次はどんな曲をかけようかな〜と悩みながら今日も好きなレコードに針をおとしている。

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